かんそうき

好きなもの:テニミュ

Live Performance Stage 「チア男子!!」

を観ました。 

 すっごい面白かったし、本当にかっこよかった!

お話としてはものすごく真っ直ぐな青春物語でした。

 

登場人物7人がそれぞれ何かに葛藤していて、それはコンプレックスであったり、人間関係だったり、過去の事故であったりします。それぞれの気持ちが純粋で真っ直ぐで、痛いぐらいに眩しい。その眩しさがミュージカルという手法で柔らかく包みながらも鋭く胸を突いてくるようでした。

 

アニメは1巻だけ、小説は読了してからの観劇。

インタビュー等で古田くんが「アニメの舞台化じゃなくて小説の舞台化」と何度か仰っていて、その言葉通りキャラクターショットを見るとハルが黒髪でカズが金髪となっていて、アニメとは真逆になってました。

 

前説は、赤羽さんと回替わりでキャスト2or3名。

観劇の諸注意やコーレスの練習などをするんですが、とても自由な感じでした。笑

本田くん福澤くんペアの時、ある回ではなぜかミニセグウェイで登場して、その後誰も言及してくれなかったので、いまだにあれはなんだったのか…?誰かの私物??

古田くん才川くんペアもなぜかトランクスの物まねしたり、赤羽さんに魔人ブゥの物まねさせたり、チアタイムの説明の前に「ブシモ!」と言ったり。

毎回「でもさーハゲ店長、初めて見る人にはコーレスのタイミング分からないんじゃない?」という台詞担当の子は台詞を忘れすぎです。笑

千秋楽の前説のハケ際に「(舞台が)終わっちゃうの寂しい」っていう古田くんは本当ズルいですね…?

 

「思ってるよりも歌うからね!」と事前のインタビューで答えられていましたが、本当に思っていたよりもミュージカルでした。

今作の作曲は和田俊輔さんに作詞は三ツ矢さん。テニミュもTRUMPシリーズも好きな私としては、これははまらないはずがなかった…。三ツ矢さんの歌詞がドストレートでぶつかってくる。「頑張れば地球は俺たちのものになる」ですよ!?チアリーディングのお話です!歌のジャンルも、カズ達がイチロー達をチア部へ誘う曲がラップバトルだったり、歌詞を聞かせてくれるようなミュージカル的なものであったり様々で面白かったです。

 

〈雨(仮)〉という、それぞれが葛藤を歌う曲がありますが、その中でも目を引いたというか心をつかまれたのは弦役の福澤くんでした。弦は努力しなくてもなんでもすぐにコツを掴んでしまうイチローにコンプレックスを抱いていました。「(女子チアのチームに)馬鹿にされて悔しい」というイチローの何気ない言葉に対しても「悔しがる気持ちを持ってたんか」と嬉しさを感じてしまうほど。福澤くんのソロパートはその葛藤から「負けるもんか!」と吹っ切るように心が動いていくような流れでしたが、歌い上げる力がすごかった!

また、その歌の終盤に一列になって全員で歌唱するシーンがありました。他のメンバーは隣のメンバーと視線を合わせ微笑みあうような一面も見られましたが、カズだけは顔を見合わせず、正面を向いて険しい表情で歌っていました。他のとあるシーンでみんなで笑いあうシーンがありましたが、カズは輪から少し離れた場所でうまく笑えないような苦笑いをしていました。この表情がすごく好きでした。

カズはずっと自分のエゴのために仲間たちを利用している、と思っている。自分の本心をぎゅっと丸めて胸の奥にしまいこんで、全員を、特にハルをチアに「引っ張り込んだ」と思っている。しかし、それをハルは「背中を押してもらった」と思っている。「俺はお前にチアをやらされているのか!」とカズに言葉をぶつけますが、やんわりと避けられてしまいます。今回のお話の中ではカズはまだ隠し事をしていて心をさらけ出していません。ハルはこれ以上は無理やり聞き出すことはせずカズが話してくれるのを待っていて、カズもそれに甘えているようでした。でもそれはお互いに「信頼していない」わけではなく、踏み込まない優しさのようでした。

 

学祭前、シャッター音とともに舞台上の彼らは静止し、そのポーズと同じ姿の3ショットや2ショットが舞台上のスクリーンに映し出されました。しかしその写真よりも舞台上にいる彼らのほうが断然いい表情をしているのが、彼らの「今」を物語っているようでした。

14日に〈繋がれた絆(仮)〉をハルとカズで歌っている際、思いがあふれすぎてしまったのかカズである古田くんが歌えなくなってしまう場面も。ちょうど向かい合って歌う→すれ違ってそれぞれ舞台端へ、という場面だったので、本田くんがすれ違う時に歌えなくなっている古田くんの頭をぽんとしていったりしていました(他の回ではしていなかった)。

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そしてアンコールパフォーマンス!

ひたすら、ひたすらかっこよかった!

雑誌でアンコールパフォーマンスのために演出家さんの前で特技を披露した、という話をされていたのですが、こんな、こんなかっこいいなんて。

そもそもチアリーディングを表現するために動ける役者さんをキャスティングされていたとは思うんですが、得意分野もアピールの仕方も違っていて、十人十色…じゃなくて七人七色にかっこよかったです。

本田くんはテニミュでは菊丸という役柄から「あまり地を這うようなダンス(ブレイクダンス等)はできなかった」と以前答えられていましたが、役柄という制約が外れた本田くんのブレイクダンスも表情もかっこよかった…。客席から「れーおー!」って呼ばれた後、指で投げキッスするの、やっばいですね、やっばかったです。5月26日発売のDVDで見てください。

それから古田くんのタップダンス。タップダンスをやられていることはご本人のインスタでも仰っていましたが、こんなに早くタップダンスを見ることができるとは思っていなかった…。初日は「あれ、靴が1人だけ黒いのに変わってる…板が登場した…これはもしかしてタップダンス?あーーータップダンス!!!」みたいな感じになりました。死にました。邪魔をしてしまうから手拍子をしちゃいけなかったので、ひたすら息をのむしかない、みたいな。

それぞれのアレンジも見るたびに変わっていて、才川くんが手裏剣シュシュシュってするようなマイムしていたり、洸くんが福澤くんのおふざけに乗っかったり…。

公演序盤では大人しい組だった平田くんや洸くんが後半になるにつれはっちゃけていったのも、チームとして出来上がっていった感があってなんかとても良かったです。

 

そして土日限定パフォーマンスのSHOCKERSさんのチアがすっごいかっこよかった!アイアのステージの照明にぶつかるんじゃないかと思うようなベースが飛ばすトップの見事なバックフリップ、マイクがなくとも大きく響く声、揃ったダンス、全てが見ものでした。

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演出方面でも盛り上げようといろいろ仕掛けを作ってくださいました。

「CHEER TIME」と称された、コール&レスポンスタイムでの舞台と客席の掛け合い時に使用できるメガホンもその一つだと思いますが、公演が始まってからも、演出家のマサミさんがツイッターで「ここもコーレスして!」と発信されたり、アンコールパフォーマンスでキャスト名を呼ばせてもらえるようになったり、と客席に盛り上げる為の要素を与えてくれました。

休憩中にメガホンを買って戻られてくるお客さんを見るたびに自分事ではないのになんか嬉しかったりしました。

あと、事前に2.5次元フェスのステージでパフォーマンスが見ることができ、コーレスの予行演習ができて雰囲気を掴めることができたのも良かったです。しかも来れなかった人の為にダイジェスト映像もあげて下さったのも、復習できたので助かりました。

千秋楽も、悲しい雰囲気もなく「楽しかった!終わっちゃうのは寂しいけど、楽しかったー!ありがとう!」と心の底からスタオベできたのは、とても久しぶりの経験でした。

楽しかったー!終わり方が続編を匂わせる終わり方だったのもあり、「次」を期待してしまいますが、チアリーディングの技のレベルもスタンツの高さもアップしそうなので、どうなるんだろうか。