リリウム感謝祭 初日
リリウム感謝祭 初日に参加してきました。
ファンクラブで初日・千秋楽ともに応募したら初日だけ当選しました。
もう本当本当ありがとうございます…!
最初はトークショーにいくつか歌を披露してくれたらいいなぁなんて思っていたら、新作短編演劇やるよというお言葉が…!
末満さんのニコ生などを見つつ、ドキドキソワソワしながら待っていました。
「二輪咲き」ネタバレあります。そしてとても長いです。すみません。
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◆流れ
・短編演劇「二輪咲き」
・トークショー
休憩(10分)
・劇中歌歌唱
みたいな感じ。
◆短編演劇「二輪咲き」
以下、ネタバレ。短くするために色々端折っています。
冒頭。シルベチカ(小田)とリコリス(飯窪)。
そこへリリー(鞘師)とチェリー(石田)がやってくる。
「どうしたの、ボーっとして」と話しかけられるも、「私、高いところから飛び降りて死ななかったかしら?」と問いかけるシルベチカ。しかし、その疑問も「繭期が重いの?」「夢を見ていたんじゃないの?」と否定され、シルベチカも「そうかしら…」ともやもやを抱えたまま、その言葉に納得をする。
いつもの3人組(ローズ(鈴木)・カトレア(竹内)・ナスターシャム(勝田))やマーガレット(佐藤)が乱入しては舞台を去っていく。いつものクランの光景が広がる。そこへ上手より「チェリーお姉さま!リリーお姉さま!」とピーアニー(野中)登場。
チェリーから「愛いやつじゃ愛いやつじゃ」と愛でられている快活で末っ子気質のピーアニー。彼女の「監督生から全員集合するように言われたので呼びに来たんです」という言葉で場面は女子寮へ。
すでに女子寮には全員が集合していた。壇上には紫蘭(福田)と竜胆(譜久村)。そしてその間にマリーゴールド(田村)。どうやら新しくクランにやってきた子のようだ。紫蘭が「ほら、自己紹介せんか!」と促すも、マリーゴールドは「…どうして自己紹介なんてしなきゃいけないんですか?自己紹介をしなきゃいけないって誰が決めたんですか?私は自己紹介なんてしたくない!」とそのままどこかへ行ってしまった。竜胆から「マリーゴールドさんです。みなさん仲良くしてくださいね」と補足されるも、その場にいた生徒は唖然とマリーゴールドの噂話をしている。
そこへキャメリア(中西)がシルベチカに会いにやってくる。2人は仲睦まじい様子にみられるが、チェリーはそんな2人の光景に見飽きたように「こんなところでいちゃつくのをやめなさいよ!」と怒ると、チェリーとキャメリアの言い争いが始まる。そんな2人を見てリリーが「仲がよろしいことで」と口をはさむと「「仲良くなんかない!!!」」と声をそろえて息巻いた。
そしていつもの通り、ファルスが「貧血だ~~~」と2人の間に乱入し倒れこむ。リリーが心配してファルスに声をかけると、気障っぽくエアー壁ドン(笑)でリリーを誘う。が、すげなく断られる。
監督生に見つかり、逃げる男子生徒と連れられていくシルベチカ。その場に残されたリリーはチェリーに「まったく素直じゃないんだから」と意味ありげに告げる。「な、何がよ!」としらを切るチェリーだが、その恋心は火を見るより明らかだった。そんなチェリーをリリーが元気づけるように話した後、二人は手をつないだまま退場。
再び舞台上にはシルベチカとリコリス。
「最近いろんなことが思い出せないの」とリコリスに告げるシルベチカ。「それに、自分が死ぬ夢を何度も見るの」と付け加える。リコリスはその言葉に「それはきっと予知夢よ。繭期には感覚が鋭くなって、誰かに触れるとその人の死が見えたりするときもあるの」と答える。
場面転換して壇上にファルス。そこへ竜胆と紫蘭に連れられたマリーゴールド。訝しむ彼女に「君が本当の仲間になるための儀式を行う」とファルスが告げ、彼女の首筋に噛みついた。 意識を失い倒れたマリーゴールドはファルスの声に操られるように足元に跪いた。自分の足元に跪く彼女にファルスは「ようこそ、永遠の繭期へ」と告げた。
そして再び、ソワソワしたチェリーと連れられたシルベチカ。「あのね、あたしとあんた昔っからの幼馴染よね?そこを踏まえて話を聞いて頂戴ね」と不安げにシルベチカに尋ね、決心したように「あんたとキャメリアってさ、付き合って…るの?」と問うた。するとシルベチカはあっけらかんと「付き合ってないわよ。別に好きじゃないわ」と答えた。その言葉に呆気にとられている間に、リコリスがシルベチカを「調べ物を手伝ってほしい」と呼びに来てシルベチカは行ってしまった。
シルベチカがリコリスに「調べ物ってなに?」と尋ねると、「それはシルベチカをチェリーから引き離すための嘘」だと言う。 そしてチェリーとキャメリアの仲を応援しようとしたシルベチカに「応援して欲しくないの。キャメリアは私のよ」と告げる。
今度は竜胆・紫蘭の手によってファルスのもとにピーアニーが連れてこられた。不安がる彼女に竜胆は「ウルになる適合試験に選ばれたのよ」と伝える。ピーアニーは理解ができず、傍にいたファルスに助けを求めるが、 ファルスがこの一連の黒幕であることを知る。「あなたはTRUMPなの…?」と驚愕を隠せないピーアニーの言葉に「あんな奴と一緒にするな!僕はTRUMPなんかじゃない、僕は…偽物だ」と激昂する。一悶着の末ピーアニーはファルスに刺されてしまう。ピーアニーは倒れ、ファルスは彼女に復活を命じるがピーアニーはそのまま死んでしまった。
ファルスは監督生にピーアニーの埋葬を依頼する。その時、竜胆が人の気配を察した。その方向にはスノウ(和田)が隠れていた。彼女は3人の犯行を目撃していた。スノウは怯えるが、ファルスのイニシアチブによってその記憶が封印されてしまう。すべてを忘れた彼女がその場を去ろうとするが、ふと「TRUMP…?」と呟く。3人はドキリとするが、スノウ自身も訳も分からず発した言葉だった。ファルスは彼女が自身に近づきつつあることに気づき、喜びを隠せない様子だった。
一方クランの中ではピーアニーがいなくなったという噂でもちきりだった。「ピーアニーは殺された」「私たちも同じように殺される」と混乱が生じる中で、またしてもファルスのイニシアチブが発動する。すると彼女たちは今の今まで噂していたピーアニーのことなど一切忘れ、楽しげに去って行った。「嫌なことは全部忘れてしまえばいい」と呟き、ファルスも立ち去る。
悲しげに泣くリコリス。シルベチカが近づきその理由を尋ねる。するとリコリスは「ピーアニーが死んじゃった」と答えた。シルベチカは聞き覚えのない名前に疑問を覚える。リコリスはシルベチカが忘れてしまったことに悲しむが、「あなたが忘れても私が覚えてるから大丈夫」と告げる。シルベチカは眠さを訴え、その場を去ってしまう。
そこへキャメリアがやってくる。リコリスは甘えるような声で「キャメリア。わたしを抱きしめて」と告げると、キャメリアは当然のようにリコリスを抱きしめる。そしてリコリスはキャメリアの腕の中で「ずっと一緒にいましょう。もし一緒にいられなくなっても私を忘れないで」と懇願する。その切なげな声にキャメリアは彼女を安心させるように告げた。「わかってるよ、シルベチカ」と。
-暗転-
◆トークショー
MCのふくちゃんとまろが登場して、「はいーこんばんわー!」としゃべりだしたので、劇が終わったと理解できた客席。拍手が起こるとともにメンバーがパイプ椅子を持って登場。背後のスクリーンではLILIUMのDVDを音声なしで放映。
席順は下手より
佐々木、鈴木、勝田、竹内、鞘師、工藤、和田
間にMCの譜久村、福田
飯窪、小田、和田、田村、石田、室田、野中
でした。
・ 最初の通し稽古でみんなが気合が入っているときに階段を下りるシーンで盛大にこけてしまい、やる気をそいでしまったんじゃないかと心配だったさやし。
・かななんが「和田さん!席交換しましょう!」とあやちょがどぅーの隣になるようにからかう。必死に抵抗するあやちょでしたが、半強制的にどぅーの隣に座らせられるあやちょ。
工藤「和田さんが全然こっち見てくれないんですけど(笑)」
福田「はいはいお幸せに~」
あやちょとどぅーが冷やかされる中、ずっとお手手つないでるおだちゃんとかななん。
・小田「物まねが流行ってましたよね」からのあゆみんのシルベチカ物まね。「ねぇリリー、庭師の~」というところを披露。高評価。
小田「これやられた後に舞台に出る私の気持ちも考えてくださいね!?」
・たけちゃんはファルスの物まねができると、と披露するがあやちょが激怒してたけちゃんの後頭部をビンタ。
竹内「今誰にぶたれたのか本当に分からなかった!」
田村「アンジュルム楽屋でファルスを馬鹿にすると和田さんのビンタが飛ぶんですよ!!」
福田「本当こんなあやちょ、11年間一緒にいて初めて見る」
・工藤「さっき和田さんに遅くなったんですけどって誕生日プレゼントあげたんですよ。ちょうどこの衣装の時で」
ひやかす面々。
工藤「でも最初受け取ってもらえなくて。なにあげたかは和田さんのブログを見てください」
・ファルスのかっこいいシーンは?
和田「幻想幻惑ユートピアで、最初指揮者の振りするじゃないですか。そのあと階段を下りてくるところがあるんですけど、そこがかっこいいです。あとでDVD見てください!!」
周りに「細かい」って言われてました。
・かななんがみんなにファルス派かキャメリア派か聞きたかったらしく、みんな目をつぶって挙手。
その結果、
キャメリア派→小田、飯窪、福田
ファルス派→それ以外。
中西「もうそれ以外の人には優しくしない!!」
・役入れ替え朗読劇。
→くじ引きでマーガレット登場シーンを即興朗読劇。
朗読劇じゃなくて動きも再現しようとしていたので基本的にグダグダでした。笑
残った人は壇上でちょこんと並んで見ているのが可愛かったです。
マーガレット役の野中ちゃんお疲れ…!
◆10分休憩の後、ハンドマイクで劇中歌歌唱。ワンハーフなどにもならず全曲ありました。アウトロも編曲されていたり、台詞再現などもありとても素敵でした。
曲の合間にファルスの独白があるんですが、それがファルスがこんなこともあったなぁと回想しているような雰囲気でした。最後の最後でクランを去ったファルスをようやく見つけ出したリリーのシーン(「雪月花」…?)が。
練習はほぼなかったのか歌の入りを間違えたりテンポが違ったりすることも多くみられました。
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◆感想
本当ここまでやってくれてありがとうございました!!!
娘。ちゃんもアンジュルムもとってもとっても忙しいのに、朗読劇でなくて新作短編劇で、劇中歌もフリ付きで全部歌ってくれてとても嬉しかったです。
最後の曲に「Eli Eli ~」を持ってきたことによりアニメの最終回(OP曲がED曲になるパータン)のようでした。なので「これで終わったんだな」と思いました。TRUMPシリーズが大好きだし永遠に繭期ですが、「LILIUMの終焉」を見届けた気がしてとてもスッキリしました!
めいめいが歌いだすとグッと芝居の世界観に引っ張られます。背中がびりっとします。
あゆみんのコメディエンヌっぷりが最高だった!最高だった!
はるなんはあのゴシックな衣装が本当にとっても似合っていて、するっと存在する浮遊感がリコリスにあっていました。
はるなんがブログに書いていましたが、リコリスは実在しないシルベチカの精神上のお友達でした。果たしてこれが本当に「正解」なのかどうかは末満さんにしか分かりませんが…。
その通り、リコリスはシルベチカ以外と会話をしません。チェリーにも話しかけますが、チェリーは瞳にも映っていないような素振りでした。しかし、最後のシーンではキャメリアと会話をします。これはリコリスとしての人格がシルベチカの表面に出てきたから、なんでしょうか。
また、LILIUMの劇中ではファルスは「TRUMPなのか否か」という問いに対し、肯定も否定もしませんでした。しかし今回、はっきりと否定しその言葉に嫌悪しました。しかしながら、ファルスが恐る恐る星に手を伸ばすしぐさが血縁であるアレンよりもクラウスに似ていて、嫌悪したもののに似てきてしまっているということがとても切なかったです。
また、最後の最後にリリーがファルスを見つけてくれました。それは親愛の情ではありませんが、一人ぼっちのファルスをリリーは憎しみや執念で見つけ出してくれました。もう一人ぼっちではないし、ファルスのイニシアチブを持っているリリーならば自分を死なせてくれる力を持ってくれているかもしれません。それに見つけてくれるまでリリーはずーっと自分を思って生きてくれるんです。それはとても幸せだ!
翌日の千秋楽では収録もあったそうで…?DVDになってくれたら嬉しいです!